とりあえず風邪から復活しました。
まだ体的な限界点は低そうなので、
今日は無理せず早く帰ろうと思ってます。


今日は日常というのではないですが、
たまに頭に思い浮かぶことを
綴ってみようと思います。

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もうすぐ母が還暦を迎える。
父より2歳年下だった母。
しかし、既に父は永遠に年を取らない存在。


そして、還暦を迎える母は
ことし父の享年を越え、
人生で初めて父より年上となる。


でもきっと、
母の中で、父は永遠に2歳年上。
母が米寿を迎える日がくれば、
母の中では59歳の姿のままで
90歳になった父がいるのだろう。


父は、亡くなる2日前まで、
入院中の病院で寝たきりでもなく、
自分で何でもできるほどピンピンしていた。


しかし、亡くなる前日の夜明け前、
突然様態は急変し、意識不明に。
そのとき、父は自分でナースコールを押したと
後に担当だった看護婦さんに伺った。


それを聞いてしまってから、
父が最後に何をしたかを知ってしまったが故、
自分の中で、意識を失ってゆく父の姿を
どうしても想像してしまうときがある。


ナースコールを押しながら、
自分の意識が遠くなっていく瞬間、
父は何を思ったのだろう・・・。


きっとものすごく無念だったに違いない。
自分の愛する妻、子供を残したまま
自分は先に逝くのか・・・と。


自分の身に置き換えて想像するだけで
本当に無念だったろう・・・と
今でも涙が出そうになる。


今の彼女(奥さん)は、
まだつき合って間もなかった頃に
入院中の父を見舞い、2度ばかり会ってくれた。


あまり時間が残されていないと解っていたから、
無理を承知でつき合ってすぐにお見舞いに
一緒に行ってもらったのが本当のところ。


いきなり「家族全員にご対面」なんて
彼女にはかなり辛い仕打ちだったけど、
父が亡くなった翌日、家に来て父に会い、
「あのとき行って、お父さんと会って良かった」
と言い、涙を流してくれた。


父と彼女の人生の時間が交差したのは、
わずかに2ヶ月ちょっとだけだった。
その2ヶ月ちょっとが、
2度と訪れない貴重な時間だったことは、
後になってから初めて解るのだ。


あの病室にいた全員が揃うことは、
もう2度とない。
自分の家族と彼女全員で過ごせた
あの貴重な時間を、
一生忘れないで心に刻んでおこう。


そして、今の一瞬一瞬は、後から思うと
本当はすごく貴重な時間になるのかもしれない。


後から悔いを残さないように、
今の一瞬を大切に生きよう。


人はいつか死ぬ。
命は永遠じゃない。
自分も彼女もいつかはその日を迎えるのだ。


その日が来れば、
今こうして一緒に過ごせる何気ない毎日は
貴重な時間に思えるに違いないのだから・・・

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