日本酒は2杯まで

2006年4月19日 日常
歯車夫婦には、彼女が在籍していた頃に
会社帰りに気軽に寄れた行きつけのお寿司屋さんがあります。

お寿司のとき、彼女は絶対に日本酒を頼みます。
彼女が酔わずに正常でいる許容範囲は日本酒だと2杯まで。
過去の経験からよ〜く学んでいる歯車は、普段から
「日本酒は2杯まで!」
と彼女にすり込んでいるのです。

飲み始めのとき。
「2杯までね!」と念を押す。
「はいはい」とその場ではいい子の返事。
・・・・「その場では」(怪)。

時間が経過して、やがて2杯飲み終わる頃になると
夫婦間で必ず交わされる会話がこれ。

彼女「もう一杯飲んじゃおっかなぁ〜」
   (歯車を上目遣いで見ながらかわいく。普段絶対やらないクセに!)
歯車「やめときな〜」
   (軽く装ってはいるものの、内心は懇願)

すると、彼女はちょっと拗ねて一応考えます。
でもですね、2杯飲んだ時点で酔っているわけですね。
すでに思考は逝きはじめてるので、ここで止まる確率は10%程。
残る90%の場合は程なくして、

彼女「あ、すいませ〜ん、同じのもう一杯くださいっ♪」
   (歯車に怒られないためかわいく控えめに)

そして、
 明日が休みだからい〜じゃん♪
 今日は車だから送るの大変じゃないでしょ〜
などなど、思考が怪しい脳をフル回転させて歯車に3杯目の理由を説明します。
そのとき、歯車はすでに諦めモード突入です。

寿司屋の顔なじみの店員のおばちゃんも心得られておりまして、
彼女が日本酒を頼むと必要以上に目一杯なみなみに注いでくれます。
板前さんが「それこぼれそうだね。大丈夫?」と心配するぐらい。
そんなお得意様向け過大サービスが歯車にとってはイタすぎる(^^;

そして、ついに先日行ったときに初めて起きた事件。
彼女が4杯目に突入。危険すぎる・・・。
3杯目でも止めて欲しい歯車が4杯目を黙認するわけがない。
なのに彼女がそれを実現した魔法。それは……

歯車がトイレに行ってる間にこっそり頼みましたよ、あの小悪魔は!(諦)
そんな悪知恵だけは正常に働くのは何故だ〜!

そして、4杯目を飲みながら、「まだ3杯目だよ〜♪」とのたもうた。
説明するものの、最後までその主張を断固譲らない彼女。
会計で伝票を確認して「日本酒 x 4」の文字を確認した小悪魔は、
都合が悪い情報は黙ってスルーなさいました(笑)
酔ってるのにそういう判断だけは異様に正確……。
 
 
 
そんな姿を何度も見ていい加減にしろ〜と思いながらも、
心のどこかではそういうところを「かわいい」って思っている自分もいたり。
我ながら重傷かもしれませんねぇ・・・。やだやだ。

ちなみに。
3杯目あたりから、だいたい彼女は記憶がありません(笑)
知らぬは本人ばかりなり。
そして、
「飲びずぎだ〜……水じょ〜だい……」
というのが翌朝の第一声です。

ある意味「羨ましい」なぁ…といつも思いながら、
二日酔い用の飲み薬とコップ1杯の水をもっていってあげると
これで歯車のお役目終了……という気分になるのでした。

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